三陸エンリッチメント研究室

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海産魚介類種苗の健全性向上に関する栄養学的研究

2021.07.31

【抄録】海産魚介類の種苗生産を行うには、その初期餌料としてワムシおよびブラインシュリンプ(アルテミア)などの生物餌料が一般的に使用される。しかし、魚介類種苗にとってこれらの生物餌料のみでは十分な栄養が賄えず、大量へい死や形態異常あるいは天然魚介類と異なる行動を示す個体が多発し、種苗生産された魚介類には健苗性と種苗性の双方に問題があった。そのため、魚介類種苗のそれらの要因にかかわる解明を図り、もって健全性の向上、すなわち種苗生産技術の開発に関する研究を行うことは極めて重要である。ここでは、1990年以降現在までの約20年間における魚介類種苗の健全性向上に関する栄養学的研究について紹介する。なお、本報で取り扱う魚介類とは、魚類、甲殻類、軟体動物を指す。