News新着情報
-
7.31.2021
海産魚介類種苗の健全性向上に関する栄養学的研究
【抄録】海産魚介類の種苗生産を行うには、その初期餌料としてワムシおよびブラインシュリンプ(アルテミア)などの生物餌料が一般的に使用される。しかし、魚介類種苗にとってこれらの生物餌料のみでは十分な栄養が賄えず、大量へい死や形態異常あるいは天然魚介類と異なる行動を示す個体が多発し、種苗生産された魚介類には健苗性と種苗性の双方に問題があった。そのため、魚介類種苗のそれらの要因にかかわる解明を図り、もって健全性の向上、すなわち種苗生産技術の開発に関する研究を行うことは極めて重要である。ここでは、1990年以降現在までの約20年間における魚介類種苗の健全性向上に関する栄養学的研究について紹介する。なお、本報で取り扱う魚介類とは、魚類、甲殻類、軟体動物を指す。
-
3.25.2021
高水温期のカンパチ当歳魚におけるエクストルーダ処理固形配合飼料と生餌主体餌料の成長および飼料効率
【抄録】ブリ, <I>Seriola quinqueradiata</I>当歳魚の水温下降期 (10~1月) におけるエクストルーダー飼料 (EP) の適正な給餌方法を探ることを目的として, 飼料のエネルギー量や給餌頻度の異なる条件で, 成長や飼料効率についての比較試験を行った。<BR>給餌頻度の比較では, 週2回給餌区の飼育成績は他の区より明らかに劣ったが, 2日に1回の給餌区と週6回給餌区はよく類似しており, 水温下降期には2日に1回の給餌頻度で優れた飼育成績が得られることが明らかとなった。飼育成績から, 日間増重率 (DGR) と日間可消化エネルギー摂取量 (DDE) の関係について解析した。両者にはDGRを<I>y</I>, DDEを<I>x</I>として, <I>y</I>=0.721 {1-e<SUP>-0.137 (<I>x</I>-42.848) </SUP>} (<I>r</I><SUP>2</SUP>=0.913) の曲線で表される関係が認められた。曲線と接線の接点から, 当期の適正エネルギー要求量は58.9kcal/kg・BW/day付近と推察された。<BR>適正エネルギー要求量に基づく給餌方法により, EPの飼育成績は生餌餌料と比較して, 成長では同等かやや劣るが, 優れた飼料効率が得られると考えられた。
