【主要な研究成果】 CASを用いて、ヒトiPS細胞由来の神経幹細胞を凍結保存すると、従来の緩慢凍結法と比べ、融解直 後の細胞生存率が著明に向上しました。CASの磁場を0.22~0.29mT、0.30~0.40mT、0.37~0.50mTの 各条件で比較検討すると、0.22~0.29mT、0.30~0.40mTの磁場下で凍結させた場合、従来の緩慢凍結 法での生存率(約34%)と比較し、凍結融解後の細胞生存率は著明に向上し、最も高い生存率は約70% でした。また、CASを用いた凍結保存後、融解したヒトiPS細胞由来の神経幹細胞は、従来の緩慢凍結 法で凍結した場合と比較し、ニューロスフェア(注6)径も保たれており、細胞増殖能や分化能も凍 結前と同等であり、凍結融解の与える影響も少ないと考えられました。さらに凍結融解したヒトiPS 細胞由来の神経幹細胞は、遺伝子発現解析においても凍結前と同等であり、凍結融解が遺伝子発現に 与える影響も少ないと考えられました。
磁場下プログラムフリーザーによる安全かつ効率的なヒト人工多能性幹細胞由来神経幹/前駆細胞の凍結保存
2021.03.2
